自然風の庭づくり施工例>>33高須「A邸」中庭の和風庭園工事 | ||
高須「A邸」中庭の和風庭園工事 |
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三方を住居建築物に囲まれ、残りの一方を隣家に囲まれた中庭を、杉苔の美しい緑色を活かした和風庭園として整備いたしました。四方を建築物に囲まれているため、日照条件があまり良くないのですが、日陰でも良く育つ植物を選定することで、美しい和風庭園となっております。 また、複雑な築山の形状とアンジュレーションで、どの方向から鑑賞しても、変化に富んだ楽しい景観を楽しむことができます。 |
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とても古くに整備された既存の庭園は、樹木が育ちすぎて庭園として機能しておりませんでしたが、その樹木や自然石をできるだけ再利用するようにいたしました。 これは四方が建築物に囲まれており、搬入搬出が難しかったことも理由の1つです。 また、建設機械も入場できない環境でしたので、最近ではほとんど使用しない、古くからの道具を利用して工事しました。 |
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既存の庭園は、中庭の中心部分に景色のポイントをおいていましたが、新たに整備した庭園では、中心部分に園路を通して、その左右に景色のポイントを配置しました。 | ||
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左側画像の左端に写っている自然石を、少し移動させ、角度を変え、高さを変え利用していることが分かります。このように、ちょっとだけ工夫してやることで、その石のもつ価値が大きく変わります。 | ||
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この建物と、ブロック塀の隙間から、材料を搬入しました。幅が90cmほどしかなかったので、重量の重い材料の搬入は大変でした。 | ||
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日本の自然美の様式は、不等辺三角形と長方形です。等辺三角形と正方形は、人間の作為を感じさせます。元々あったかのような景観を形作るためには、石の位置が重要であり、作業ではとても時間をかけて行います。 | 杉苔の島と白砂の海の景色です。これが和風庭園で最も多いスタイルです。人間の視線の高さを考えながら、島の形をどれだけ大胆かつ繊細に設定できるかが、この庭園スタイルのキモになります。 | |
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既存の自然石とは別に、新たな材料として、湯来石を持ち込んでいます。最大で1個500kg程度のモノを持ち込んでおりますが、搬入設置は本当に大変でした。 | 下の画像で、モミジが下からライトアップされているのですが、そのライトを設置しているのが、この画像の石組の中です。 | |
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庭園灯を新たに設けました。 | 夜でもお庭の景色を楽しめるように、モミジを照らすアップライトを設置しました。 | |
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樹木を掘り取った後です。掘り取った樹木は、庭園の端に仮植しておきます。 | 既存の石材を移動させているところです。この作業を何度も繰り返して、尺取虫のように少しずつ移動させます。 | |
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動かした石材を据え付けているところです。建設機械が使えれば、簡単な作業なのですが、チェーンブロックと人力では随分と時間がかかります。 | 既存の石材を配置し終えたところです。客土して高くなる、完成後の地盤高を想像しながら、高さを決めていきます。 | |
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既存の石材では足りなかった分を、新たに搬入しました。新たに搬入した石材は、湯来石です。 | 照明部分の石組を形造っていきます。同時に少しずつ客土を行なっていきます。 | |
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新たに搬入した石材も、重たいものは500kg程度あり、チェーンブロックを使っての作業となります。 | ほぼ石組が完成しました。客土で周囲の地盤をかさ上げしてから、上部の石組を行ないます。 | |
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客土も十分行い、大よその形が見えてきました。芯になる大きな樹木も植栽しました。 | 石組が完成したところです。この穴にライトを設置して、脇の樹木を下から照らします。 | |
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園路部分を振動タンパで締め固めています。下部の路盤が沈むことにで、上部の舗装が割れる危険があるためです。 | がんこ真砂により舗装しています。施工性が良いことと、風合いが和風庭園に似合います。 | |
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植栽を施しています。 | ほぼ植栽が完成しました。 | |
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杉苔を張るために、地面を整形しています。不陸があると杉苔が浮き、その隙間から乾燥して痛んでしまいます。 | 杉苔を張っていきます。パレット状の杉苔を敷き詰め、上から叩いて圧着させます。 | |
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ほぼ杉苔を張り終わりました。この時点では、張り合わせ部分が線になって目立っていますが、時間が経つと杉苔が生長して分からなくなります。 | 園路の反対側も完成です。砂利を敷くために5cmほど、地盤を切り下げています。 | |
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サビ砂利を敷き均しています。 | サビ砂利を敷き均したところです。 | |
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