自然風の庭づくり施工例>>01西区三滝本町「N邸」新築に伴う造園工事 | ||
西区三滝本町「N邸」新築に伴う造園工事 |
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古くからの閑静な住宅街に位置するN邸。同じくこの地で歴史を刻んだ景石やマツ・クロガネモチは、純日本庭園だった元の庭にあったもの。既存の木や石などはなるべく使ってほしいという要望と、改築されたモダンなコンクリートの住居との融合を意識し、デザインしました。 コンクリート打ちっぱなしの建築構造物ということで、一般的に洋のイメージを持ちやすいのですが、こちらの建築家のデザインは和のテイストを含有しているため、和のエッセンスをもった庭を整備することにより、建物および造園空間が相乗的に効果を発揮します。 |
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大田川と三滝山の傾斜地に位置するため、山の風景と川の風景およびそのシークエンスの要素を、お庭のエッセンスとしました。三滝山から清流が流れ出し、大田川の悠久とした流れに注ぎ込む姿を模しています。 そのため、10tダンプ車11台分という多量の土砂で、大胆に庭の奥を嵩上げしています。これにより景色を構成することが容易となりました。 石組から続く枯流れに川石を敷き詰めていますが、その大きさや角の取れ具合にも気を使い、上下流を自然に意識できるようにしています。 また、建築物の下にまで入り込んでいる川石は、建築物を水上に浮かんでいるかのように演出しています。 第10回ひろしま街づくりデザイン賞にて「建築物・工作物部門賞(造園)」を受賞 |
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「風景としての庭が欲しい」「どの部屋からも庭が眺めたい」という施主のご意向と既存植物・石の再利用、住居外観等の条件、そして「NeatGarden」コンセプトである「自然を活かす庭」を考慮して造られたN邸の庭は、自然が織り成すダイナミックなアート「見て楽しむ庭」として生まれ変わりました。 庭の面積が広いため、その構成が難しいように感じていたのですが、周辺の環境から感じられる、その土地の持つ力やイメージが、デザインをするうえで助けてくれました。 土を盛り、お部屋からの視線を考慮して石組の場所を決めた後は、全てのものがあるべき位置にスッと収まっていきました。 |
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杉苔は多湿を好み、そのメンテナンスが大変なのですが、こちらの庭では全ての緑化空間に、タイマー式の潅水システムを整備しています。 スプリンクラー、散水チューブ、点滴チューブ等を利用して、その場その場、植物の特性にもあった潅水方法を選択しています。また、季節ごとに潅水時間を切り替え、シーズンにあった潅水も行なっております。 |
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右の写真のオブジェは上の写真の玄関横の細長いスペースに置かれているもの。 この石のオブジェは施主が以前から大切にされているもので、お宅を来訪された方は、入ってくる時には見えず、帰る時に見えるという、ちょっとしたサプライズ。 |
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建築物の下にまで川石を敷き込んでいるため、まるで建築物が水面の上に建っているかのように見えます。 2階からの眺めは、圧倒的な緑量により、とても気持ちが良くなっています。 |
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